・考


200万画素機の300万画素出力


 一般に、画素数の少なさから大判プリント時の出力解像度が充分高くできない時には、Photoshop等の画像処理ソフトで画素数の補間作業を行なってから出力しますが、200万画素のデジタルカメラであるサンヨーのDSC-MZ1には、大判プリントをサポートするために、カメラ内部で出力画素数を200万から300万にアップする「ピクトライズ」という機能があります。

 この機能を使って2000×1500pixelsにした画像と、元の1600×1200pixelsの画像をPhotoshopで画素補間(125%)して2000×1500pixelsにした画像を、300万画素機であるカシオのQV-3000EXの2048×1536pixels画像と比較しながら検討してみました。

 チャート(JunZさんという方がご自身のホームページ「J's Loft」の中のチャート式 デジカメチェックで公開してくれているもの)の撮影画像といつもの定点風景(遠景)撮影画像での検討です。


撮影画像

部分画像「ピクトライズ」 部分画像「Photoshop補間」 部分画像「QV-3000EX」

 チャートはJunZさんの指定より小さく写ることになったので、数値は実際の解像度を示せてはいません。単なる位置を示す目安としての指標で、解像度については、それぞれを比較した相対差が分かるだけだとご理解ください。

 最初にパッと見た時にはピクトライズ画像の方がPhotoshop補間画像よりクッキリしているように感じますが、よく見ると、いずれも指標6の手前の同位置附近で6本の線の分離ができなくなってきています。ピクトライズ画像の方がクッキリ感じられるのは、このままプリントする時のことを考えてシャープ化処理を強めにかけて画像生成している為でしょう。
(一般にPhotoshopで画素補間した画像をプリントする場合には出力前の最終段階で改めてシャープ化処理をします。)

 元の200万画素の1600×1200pixels画像も同位置附近で6本の線の分離ができなくなっていますから、いずれの場合でも画素数が増えて300万画素機相当になってより大きくプリントしやすくなったといっても、解像度がアップしているわけではないようですね。ちなみに同条件の300万画素機のチャート撮影画像では指標6と8の中間以上 の位置まで6本の線を解像しているのが分かると思います。

 以上の印象は風景(遠景)画像でも同様です。
 特に、本来の目的であるA4インクジェットプリントでの比較では、私が200dpiで出力したものは、ピクトライズの画像も、Photoshopで丁寧に画素補間した画像と比較しても、勝るとはいえ劣るとはいえないプリントとなっています。ただし、ピクトライズ画像はすでに充分なシャープ化処理がされていますから、この画像を再度加工するのは難しいという印象です。

(2002.01.06 DAIGA)


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